子供の器の秘密

初めまして。basement わんしゃ窯 子どもの器shopをオープンしました。
BASEshop の3人の子供の写真は、私の子供の頃の写真です。
50年前になると思います。
焼き物の仕事は31歳からです。
昔、母がよく使っていた器が、お魚の形をした30センチくらいの大きな洋食器のような不思議なお皿でした。
その魚のお皿の絵には、羊がいたり、鳥や、牛、水車小屋、花など、まるで魚の形と全く関係のない絵柄が描かれていました。
皿の絵柄を見ながら、色々な事を想像していたものです
子どもは、身近にある世界から、自分の世界を大きく膨らませているように思います。
頭の中で、牛が話していたり、、、。
水車小屋を見ては、太陽と草原が浮かんでいたり、、。
ストーリーが生まれてきたり、、、。

子どもは、自分の世界で自分と会話しながら、少しずつ自分を作っているのではないか?
など、思うことがあります。
私は、大人になって、子供の感性が鈍くなりましたが、、、
せっかく、モノを作っているので
子どもの、お役に立てるかな?
など、真剣に考え、子供の器を作り始めました。
真剣に始めると、粘土から作る事となり、、。
青磁の釉薬に合う土をテストしているうちに、、、。
すると、釉薬の原料まで自分で作る事になってしまい、、、。
すると、山の奥に暮らことになってしまい、、、。
ニホンカモシカがいて、タヌキが出て、野ウサギが出て、キツネもヘビも一緒となり。
すると、、、、。
ここは、クマは住んでいない事が、分かりました。

器は、人が手にもって触るから、口を器に付けるから、
人の体の感覚は鋭いから、私が気になってしまうのでしょうね、、。
子どもが使う物だから、用途として壊れずらい、洗いやすい、電子レンジで使える
など、親は自分の側で眺めてしまいます。
たぶん、子ども側から見たら、違う世界で眺めてる。

壊れたっていいじゃない~。
その子が、好きな物が壊れてしまったら、次からは大事に使おうと思ってくれる。
世界で一個しかない、あなたの為の物。
と、手渡してあげると分かってくれると思います。
子どもの世界が、どんどん膨らんで行くように、、、、
子どもの茶わんの高台の中に「カオスってなあに?」など、難しい言葉入れたりしています。
もちろん、子どもは意味が分からない。
大人だって、分からない事ばかり^^
子どもは、自分のお茶わんの中で見た変な暗号と、大人になって出会うかもしれません。
その時、もう一度思い出す。
不思議なものは、謎解きのように、あっても楽しいのではないかと思います。

器は道具です。
でも、いろいろな使い方があります。
小さい茶わんで、お母さんのごはんを食べていた子供も、いつかは育った家から離れます。
就職したり、結婚したり、、、
そして、その子は社会で沢山の経験をしなくてはいけません。
突然、帰ってきた子どもの状態は、親はすぐに感じ取ってしまいます。
元気づけたい!応援していることを言葉にしたい!

そんなときに、
食器棚の奥から、あなたが小さい頃に使っていた、子どものお茶わんに、母の作った食事が並べば、
特別な言葉が必要ないと思うのです。
二人の親子の間で、心に浮かぶ気持ちは、、
お互いに「ありがとう」と自然に思うと、、思うんです。
そんな、道具の使い方もあります。

子どもの使うモノだから、時間をかけて、大事に作ってみたい、、
小さな手に、不思議なモノが沢山届くように、大事に作ってみたい、、、。
一人で作っているので、沢山のモノは作れませんが、子どもの思い出の風景の一部になりたいと、願います。

長い文章を、読んで頂きありがとうございました。
basement わんしゃ窯より。